フーコー・センターの利用法
中山 元
フーコーセンターが移転しました。 次のアドレスにアクセスしてください。 新しいフーコー・センター
9, rue Bleue
75009 Paris
tel: 33 1 53 34 23 23
fax: 33 1 53 34 23 00
★フーコー資料
 フーコーの資料は、印刷資料とテープ資料に分かれます。
 印刷資料は、フーコーの著書、翻訳、フーコーの発表された論文をコピーして製本した資料、フーコー論などです。
 テープ資料は、フーコーの講演やインタビューの資料で、カセット・テープとして用意されています。器材は持ち込むことも、センターのものを借りることもできます。すでに発表されているインタビューなどの他にも、未発表のものや、コレージュ・ド・フランスの講演記録、ドゥルーズの二年間のフーコー講義の記録テープなどがあります。
 次にセンターで閲覧できる主要な資料をご紹介します。D 60などの記号は、資料請求番号で、その後に、ページ数を書いてあります。

☆These complementaire pour le doctrat es Lettre:"Introduction a l'Anthropologie de Kant(1961) D 60
 ソルボンヌでしか読めなかったフーコーの学位論文の「副論文」です。カントの『人間学』の分析として、重要な文献です。130ページほどのタイプ打ちの文献。
☆Langage et Litterature(1964) D 1,23p
 フーコーの「文学時代」の講演記録です。
☆Le pouvoir et la norme(1973) D 67,3p
 コレージュ・ド・フランスの1973年3月28日の講義記録です。
☆(Conference sur les mesures alternatives a l'emprisonnement,1976) D 215,30p
 3月15日にモントリオール大学で行った講演のタイプ記録です。
☆L'expertise medico-legale(1976) D 3, 23p
 ラジオ・フランスでオンエアされたインタビューのタイプ記録。
☆Du gouvernement des vivants(1980) D 251, 84+5p
 1980年度のコレージュ・ド・フランスの講義の録音を起こした原稿。文中に抜けがあり、未完成ですが、とても参考になります。
☆Mal faire, dire vrai(1981) D 201, 159p
 1981年にルーヴァン・カトリック大学の法学部の依頼で行った連続講演の記録。告解の実践についての詳細な分析です。この時期から後のパレーシアの問題がフーコーの中心的なテーマとなり始めていたことがわかります。
☆(Conference a l'Universite de Tronto, 1982)D 243, 14,16,12p
 1982年にトロント大学で行った3回の講演の記録。すこし断片的な内容です。
☆Discourse and Truth(1983)D 213
 このサイトのパレーシアの理論についてのフーコーの講演の記録です。重要な文献。

★最後に
 これらの資料の他にも、すでに発表されているが、Dits et Ecritsに収められていないかなりの数の資料が利用できます。テープ資料とあわせて、フーコー・センターの利用価値は高いといえます。
 テープ資料のうちのコレージュ・ド・フランスの講義録については、現在1年に1年度分の講義というペースで、文書化プロジェクトが進められているそうです。