実存思想論集目次

中山 元

1 哲学の根源 東京 : 以文社 , 1986.9
2 実存のパトス 東京 : 以文社 , 1987.6
3 存在への問い / 実存思想協会編 東京 : 以文社 , 1988.6
4 実存と時間 / 実存思想協会編 東京 : 以文社 , 1989.6
5 ハイデッガーとヘーゲル / 実存思想協会編 東京 : 以文社 , 1990.6
精神が真理の場所か真理が精神の場所か 大橋良介/著.
ハイデッガーにおける歴史の問題 上妻精/著.
ヘーゲルからキェルケゴールへ オット・ペゲラー/著 藤田正勝/訳 谷口静浩/訳.
教師としてのハイデッガー ヴァルター・ビーメル/著 渡辺二郎/訳.
いかにして世界は本来有るところのものに成るか 新田章/著.
象徴の解釈学と歴史性 巻田悦郎/著.
自己組織体としての世界 片山文保/著.
歴史的現在とハイデッガー 松丸寿雄/著.
メスキルヒ市におけるマルティン・ハイデッガー生誕百周年記念大会に参加して 川原栄峰/著.
青木茂著『個体論序説』 一柳やすか/著.
E・ケッテリング著川原栄峰監訳『近さ』 上利博規/著.
6 フランス実存思想 / 実存思想協会編 東京 : 以文社 , 1991.7
受け身の主体性 池上明哉/著.
現前性と脱構築 高橋允昭/著.
パスカル自然学の実験の信憑性をめぐって 市倉宏祐/著.
サルトルとフーコー 桑田礼彰/著.
『存在と時間』における言葉の問題 岡田紀子/著.
サルトルにおける本来性のモラル 水野浩二/著.
メルロ=ポンティの存在論 重野豊隆/著.
立ち止まる今と具体的現在 鹿島徹/著.
前・中期シェリング哲学の展開とキルケゴールの自己論 田村恭一/著.
金子武蔵著『精神の現象学への道』 杉田正樹/著.
飯島宗享著『自己について』 浜田恂子/著.
谷寿美著『ソロヴィヨフの哲学』 泉治典/著.
辻村公一編『ハイデッガーと現代』 虫明茂/著.
7 実存と宗教 / 実存思想協会編 東京 : 以文社 , 1992.6
黙示思想と現代 泉治典/著.
宗教と宗教批判 岩波哲男/著.
実存と宗教 原一子/著.
ベルクソニズムにおける「物質的障害」 戸島貴代志/著.
『存在と時間』における死の実存論的概念について 森一郎/著.
顕現せざるものの現象学 河村次郎/著.
ヤスパースにおける実存の「無制約性」について 中山剛史/著.
道元と真理 川口雅之/著.
「他」を把握する一つの仕方 檜垣立哉/著.
大谷愛人著『キルケゴール著作活動の研究』 工藤宜延/著.
佐藤康邦著『ヘーゲルと目的論』 山本冬樹/著.
小林康夫著『起源と根源』 関口浩/著.
8 ことばと実存 / 実存思想協会編 東京 : 以文社 , 1993.6
場所と言葉 上田閑照/著.
実存とロゴス 羽入佐和子/著.
炸裂する原初と〈テクスト〉空間 伊吹克己/著.
『デカルト的省察』における他者の問題 柳沢有吾/著.
存在論的差異の所在 谷崎秋彦/著.
ハイデガーにおける作品概念 浅野幸/著.
『哲学への寄与』における「越え行きの思惟」 加藤裕/著.
9(第2期第1号) ニーチェ / 実存思想協会編 東京 : 理想社 , 1994.6
10 詩と実存 / 実存思想協会編 東京 : 理想社 , 1995.6
11(第2期第3号) かたち / 実存思想協会編 東京 : 理想社 , 1996.6
12 他者 / 実存思想協会編 松戸 : 理想社 , 1997.10
13(第2期第5号) 死生 / 実存思想協会編 松戸 : 理想社 , 1998.9
14(第2期第6号) 悪 / 実存思想協会編 松戸 : 理想社 , 1999.8
悪魔と実存
オプティミズムとペシミズムの彼岸―ライプニッツの場合
スピノザにおける「悪の問題」―コナトゥス論の圏内
出会い
西村茂樹の「信」―「道徳の根拠」をめぐって
カントの実践哲学における化学的親和性
ニーチェ哲学における認識と真理の問題
ニーチェと因果性の概念
変動する真理と現実性の概念―ハイデガーの問いが目指したもの
書評
15(第2期第7号) 21世紀へのギリシア哲学 / 実存思想協会編 松戸 : 理想社 , 2000.8
否定と跳躍―ソクラテスとキルケゴール
ギリシア哲学と主観性
ソクラテスと人の心―アクラシアとエレンコスをめぐって
キェルケゴールの「主体性」概念について
メルロ=ポンティにおける表現のパラドクス
非本来性の反復―形式的告示的解釈学としての『存在と時間』
根源と歴史―ベンヤミンとハイデガーの思考における根源の概念
モラルディレンマ、義務論理、実存主義
美と実在―シモーヌ・ヴェイユと西田幾多郎
書評

16(第2期第8号) ニーチェの21世紀 / 実存思想協会編 松戸 : 理想社 , 2001.10
生きる勇気を与える思想―ニーチェ、生か死か
ニーチェと知的抵抗―市民的文化批判からカルチャル・レフトまで
輪廻の非神話化の試み
美学的転回点としてのニーチェ―近代美学‐ニーチェ‐現代思想の連関
「悲劇的認識」と「芸術の誠実さ」―初期ニーチェにおける「批判」の成り立ちに関して
「表現」の解釈学から「像」の解釈学へ―ハイデガー「ナトルプ報告」を基軸として
ハイデガー『形而上学入門』における「この運動の内的真理と偉大さ」という一節の意味について
形而上学の神とハイデガーの神―『哲学への寄与』についての思索より
プラグマティズムにおける「新しさ」の形而上学
和辻哲郎における歴史的想像力の解釈学
書評
17(第2期第9号) 近代日本思想を読み直す / 実存思想協会編 松戸 : 理想社 , 2002.10
日本のモデルニテ―萩原朔太郎と九鬼周造
京都学派の遺産―その多様性と現代性
日本の近代化と宋学的伝統―明治の精神と西田幾多郎
小林秀雄の知的努力―『感想』をめぐって
デカルト道徳論における意志と欲望
ヘーゲル国家論と和辻倫理学―絶対者の全体性にかんする“有”と“無”の論理
享受とその命運―レヴィナスにおけるエゴイズムの概念について
レヴィナスにおける存在概念―“存在とは外部性である”というテーゼをめぐって
オイゲン・フィンクの「生命」概念
信仰における“主体”の問題―親鸞と清沢満之の思想〔ほか〕

18(第2期第10号) ニヒリズムと宗教的なるもの / 実存思想協会編 松戸 : 理想社 , 2003.9
哲学の原点をたずねて―ソクラテスの場合
共に生きんとする意志
ニヒリズム・空・構想力―西谷宗教哲学への一試論
構想力の解体―ハイデガーのカント解釈の射程
存在と神―ハイデガー『哲学への寄与』をめぐって
「匿名態」と主体の豹変―レヴィナスにおける「転回」問題の為の予備的考察
カイロスとフロネーシス―初期ハイデガーのアリストテレス解釈をめぐって
ハイデガーとレーヴィット―超越と他者をめぐって
ハイデガーにおける跳躍の思想
書評
19(第2期第11号) 実存と歴史 / 実存思想協会編 松戸 : 理想社 , 2004.11
歴史のなかの実存の物語り
実存が歴史になるということ
吹き溜まっている時
歴史に必然的な法則はあるのか
エクリチュール論の形成―フッサールの「幾何学の起源」とデリダの「序説」
ライプニッツにおける「完全性」の概念
一九六四年の「アレーテイア」―「洞窟の比喩」解釈をめぐるハイデッガーとフリードレンダーの意見の対立について
正戦論と兵役拒否―フィヒテ対ショーペンハウアー
書評(井上克人著『露現と覆蔵―現象学から宗教哲学へ』
西村皓・牧野英二・舟山俊明編『ディルタイと現代―歴史的理性批判の射程』
魚住孝至著『宮本武蔵 日本人の道』
貫成人著『経験の構造―フッサール現象学の新しい全体像)
20(第2期第12号) 可能性としての実存思想 / 実存思想協会編 松戸 : 理想社 , 2006.1
可能性としての実存思想―「実存」概念の崩壊
可能性としての実存思想
日常性の可能性―ハイデッガーと和辻を手がかりに
フロイトと『死に至る病』を読む―「他者の不在」について
スピノザの服従論
絶対他者に関わるということ―キルケゴールにおける「反復」の思想
フッサール現象学の倫理的転換―『ロゴス』論文から『改造』論文へ
現存在と超越論的主観性―ハイデガーの解釈学的現象学
書評
21(第2期第13号) 実存と政治 / 実存思想協会編 松戸 : 理想社 , 2006.6
ハイデガーとアーレント―『人間の条件』第二四、二五節の読解
ハイデガーと政治哲学の問題―ホッブズ自然状態論の実存論的解釈
サルトルにおける倫理と政治―一九六〇年代半ばの倫理学をめぐって
反政治性の政治性という逆説
構想‐暴力―カント崇高論における構想力のリミット
「美」の人称性について―美しいのは誰にとってか
ベルクソン哲学における自由な行為と我々の意志
歴史的世界における自覚の問題―後期西田哲学を巡って
ハイデッガーのカテゴリー解釈―二〇年代初期におけるディルタイ受容とアリストテレスにおける展開をめぐって
書評
22(第2期第14号) レヴィナスと実存思想 / 実存思想協会編 松戸 : 理想社 , 2007.6
「語ること」と「語られたこと」とのあいだで―レヴィナスにおける「語りえないことへの大胆さ」をめぐって
生殖と他者―レヴィナスを巡って
国家の正義と「根源平和」―「倫理‐政治哲学論考」のための一つの試み
死者の地平と精神療法の基礎付け―レヴィナス一九七三‐一九七四
分離と接触―レヴィナスと身体的主体
レヴィナスにおける存在者の文明論的諸様態―ユダヤ、キリスト教西欧、異教
アリストテレスと「物語論的歴史理論」
スピノザにおける想像力の働き
系譜学の射程―ニーチェ・フーコー・ラカン
書評
23 (第2期第15号) アジアから問う実存 / 実存思想協会編 松戸 : 理想社 , 2008.6
東京身体―アジアから問う身体的実存
声の乱調―中国と女性
存在論としての倫理学―和辻倫理学の文化的個別主義と人間存在論をめぐって
三木清における実存思想の科学論的意義―『構想力の論理』をめぐって
江戸時代における身体観の変化とその哲学的意義―蘭医方以前と以後の育児書を手掛かりにして
自己の「形」への欲望―九鬼周造の個体論をめぐって
ニーチェ『生に対する歴史の利害』の問題圏―理論の批判から批判の理論へ
ベルクソン『直接与件』における自由をめぐる四つのテーゼ
書評
24(第2期第16号) 実存と教育 / 実存思想協会編 松戸 : 理想社 , 2009.7
自由と規律―古代ギリシアにおける父権の黄昏とモラルの危機
教育における自己存在をめぐって
教育の営みと実存の問いの相克―そしてそれを越えて
学級集団における子どもの共同性と自己存在―グループ・ダイナミックス理論からハイデッガーの思索へ
行為と現実の現象学―フッサール、シェーラーの現象学的探求を手がかりに
自我と「未来地平」―フッサールの「再想起」論をめぐって
「哲学のオルガノン」をめぐる三人の哲学者―カント、シェリング、ヤスパース
ホワイトヘッドの直接経験と逆説的論理
書評
25(第2期第17号) 実存の美学 / 実存思想協会編 松戸 : 理想社 , 2010.7
「第五の狂」としての美的実存
「華やぐ知恵」と肯定の思想―ニーチェの美学=感性論と哲学のドラマ
実存の美学―“ネオ・エステティズモ”のデザインの試み
日本古代における“実存の美学”―折口信夫の古代学を手がかりに
「美しいものが巨怪なものに対して勝利を収めるとき」―ニーチェ『人間的、あまりに人間的』第2巻における「偉大な様式」の考察
ヤスパース形而上学と「希望の力」
創造的決断と規則遵守のあいだ―ウィトゲンシュタインは実存主義者か
ジャンケレヴィッチにおける事後性の問題―倦怠・混沌・現実化
書評
26(第2期第18号) 思想としての仏教 / 実存思想協会編 松戸 : 理想社 , 2011.6
27(第2期第19号) 生命技術と身体 松戸 : 理想社 , 2012.6
身体の倫理と生資本主義の精神―ゾーエとしての生命
「死への廃棄」と「身体利用」の基底へ―生資本主義・生権力・人間の尊厳
ケアからケアへ―ケアの意味への再帰的アプローチ
倫理エンハンスメントの倫理問題
フォイエルバッハのベーメ受容とその批判―ヘーゲルとの対比で
ヴィンデルバントの判断論
前期ハイデガーにおける解釈学的探究の変容
ハイデッガーの超越論―「存在の問い」の答え方
書評
28(第2期第20号) 労働と実存 / 実存思想協会編 松戸 : 理想社 , 2013.6
労働と実存―実存主義の可能性
マルクスの労働概念
ハイデガーの労働論
「労働の現象学」試論
「愛の闘争」か、「歓待」か―「交わり」に対するヤスパースとマルセルの見解の差異
初期フライブルク期のハイデガーにおけるパウロ書簡の現象学的解釈
ブーバーのハイデガー批判
自分の声を他人の声のように聞くこと―アンリによるカント倫理学の解釈
西田哲学におけるマルクスとマルクス主義
書評
29(第2期第21号) 道・身心・修行 / 実存思想協会編 松戸 : 理想社 , 2014.6
日本の武道の思想 : 『五輪書』と『弓と禅』について / 魚住孝至 [著]
世阿弥『伝書』における稽古の思想 : 稽古における序破急 / 西平直 [著]
道は無窮なり : 道元の身学道 / 井上克人 [著]
仏教における修行 : インド・チベットの伝統から / 吉村均 [著]
フッサールとフィンクにおける脱現在化について / 池田裕輔 [著]
レヴィナスとヴァール : 「下降的超越」の概念をめぐって / 木元麻里 [著]
白隠の戒律観 / 小M聖子 [著]
酒井潔著『ライプニッツのモナド論とその射程』 / 山内志朗 [著]
酒井潔/佐々木能章/長綱啓典編『ライプニッツ読本』 / 橋本由美子 [著]
齋藤元紀著『存在の解釈学『存在と時間』の構造・転回・反復』 / 村井則夫 [著]
澤田哲生著『メルロ=ポンティと病理の現象学』 / 本郷均 [著]
森一郎著『死を超えるもの3・11以後の哲学の可能性』 / 田端健人 [著]
田端健人著『学校を災害が襲うとき教師たちの3・11』 / 山本英輔 [著]
30(第2期第22号) 信仰と実存 / 実存思想協会編 松戸 : 理想社 , 2015.6
一九二〇年代の神学にとっての実存思想
ハイデガーと神学者たち
生と死の交錯―リクールとデリダ
実在に関する知識と信念―脳科学の知見を踏まえて
神への問い―カントとガダマーとの対話
純粋な自己意識の学としてのヘーゲル論理学
ハイデガーによるフッサール現象学の二重性への批判―現象学的心理学批判の射程
場所としての身体性―前期ハイデガーにおける身体問題の射程
書評(岩波哲男著『ヘーゲル宗教哲学入門』
村井則夫著『ニーチェ 仮象の文献学』
渡邉和典著『最初期ハイデッガーの意味論―発生・形成・展開』
田鍋良臣著『始原の思索 ハイデッガーと形而上学の問題』
柿木伸之著『ベンヤミンの言語哲学 翻訳としての言語、想起からの歴史』
宮野真生子著『なぜ、私たちは恋をして生きるのか 「出会い」と「恋愛」の近代日本精神史』)
31(第2期第23号) 精神分析と実存 / 実存思想協会編 松戸 : 理想社 , 2016.6
サルトルからラカンへ
精神分析における原因と対象
恥の感情について―人間の実存におけるその意味
メルロ=ポンティと精神分析―性とエディプスコンプレックスの批判をめぐって
ジョン・ディーにおける創造の問い
永遠回帰の教示における死の役割
個体であることの孤独について―人格の倫理学のために
フリッツ・ブーリの「実存の神学」―ヤスパース哲学は神学的に実現されたか
書評
32(第2期第24号) アーレントと実存思想 / 実存思想協会編 松戸 : 理想社 , 2017.6
ハイデガーからアーレントへ―世界と真理をめぐって
ハイデガーからアーレントへ―ハイゼンベルク「不確定性原理」との対向を手がかりに
故郷喪失時代のタウンミーティング―福島県飯舘村を事例として
「見捨てられていること」の消息
ニーチェの「権力感情」概念の考察―闘争的関係と幸福
全体における存在者としての自然―前期ハイデガーにおける自然概念再考
世界の意味喪失の経験は共有できるか?―ハイデッガーとパトチカを手引きとして
「汝がそれであるところのものに成れ!」―ハイデガーによるその批判的伝承について
時間性のアポリアの詩的解決―リクールのハイデガー解釈について
書評