哲学空間ポリロゴス

ライプニッツの著作

中山 元

『ライプニッツ著作集 全10巻』

■[1] 論理学  定価 本体10000円+税
目次
結合法論(抄)
普遍的記号法の原理
 ◎普遍的記号法の原理◎計算の原理◎普遍的計算の原理◎普遍的計算の探求
 ◎数によって推論を検査する方法
 ◎推論の妥当性及び定言三段論法の形式と式を数によって判断するための規則◎推論の計算
 ◎数による推論の妥当性の判定において遵守されるべき規則
普遍的計算の試論
概念と真理の解析についての一般的研究
論理形式の作図による証明
理性の数学
三段論法の形式の数学的決定
[計算] ◎加法と減法◎加法
幾何学的記号法

■[2] 数学論・数学  定価 本体12000円+税 
目次
数学論
1 普遍的総合と普遍的解析、すなわち発見と判断の技法について
2 普遍数学
3 数学の形而上学的基礎
数学
1 [ガロアへの手紙]無限算へのアプローチ
2 [ホイヘンスへの手紙]算術的求積
3 重心論による求積解析1・2
4 求積解析第2部
5 3個の[実]根を持つ立方方程式の解法、虚の量の介入によって表現された実根、および第6の算術演算について
6 逆接線法
7 オルデンバーグへの手紙
8 接線の微分算
9 オルデンバーグへの手紙
10 誤謬が避けられ、精神があたかも手をひかれるように導かれて、数列が容易に見出される、新しい解析の実例
11 有理数によって表わされた、外接正方形に対する円の真の比について
12 分数式にも無理式にも煩わされない極大・極小ならびに接線を求める新しい方法、   またそれらのための特別な計算法
13 接触角と接合角の性質、および実践的数学において扱いにくい図形をそれに代わるより簡単な図形で置き換える際の、これらの角についての新考察
14 深奥な幾何学ならびに不可分者と無限の解析について
15 ホイヘンスへの手紙1・2
16 柔軟なものが自身の重さによって描く曲線について、また任意個の比例中項と対数を見出すためのその曲線の格別な利用法について
17 ニュートンへの手紙

■[3] 数学・自然学  定価 本体17000円+税
目次
数学
18 無限級数による極めて一般的な新しい方法を用いて超越的な問題にも拡張される実用幾何学についての補説
19 計量幾何学についての補遺、あるいは、あらゆる求積を運動によって最も一般的に遂行すること、また同様にして接線の与えられた条件から曲線を多様に作図すること
20 位置解析について
21 微分算の新しい適用と、接線に関して与えられた条件から線をさまざまな形で作図することへのその応用
22 向背心等速曲線の問題の正しい作図、そこではなお、接合の性質と微分算とについて、また超越曲線の作図について、より一般的なことが論じられる。それらの一方は極めて幾何学的であるのに反し、他方は実は機械的であるが、この上なく一般的である。加えて、超越曲線の発見法を普遍的にして、それがあらゆる場合を含み、かつ与えられた点を通るようにする仕方
23 すべての数を1と0によって表わす驚くべき表記法。これは、事物が神と無から由来すること、すなわち創造の神秘、を表現している
24 ヨハン・ベルヌイへの手紙
25 代数学の新機軸
26 真の幾何学的解析
27 数についての新しい学問試論
28 等差数列をなす数の冪乗数として表わされる数列。さらに、いくつかのそういう冪乗数から合成される数として表わされる数列、そのような数列の各列は周期的であることの証明
29 和と求積に関する無限の学問における解析新例
30 冪と微分の比較における代数計算と無限小計算の注目すべき対応、および超越的同次の法則
31 スローンへの手紙
32 ユークリッドの基礎について
33 趣意書
34 微分算の歴史と起源
35 (補遺1)演算規則を用いた解析計算の最要点
36 (補遺2)諸方程式から文字を除くこと、あるいは複数の方程式を1個に還元することについて、事実この論文では、単純な法的式に関する一般的な諸定理が提示される

自然学
1 自然法則に関するデカルトおよび他の学者たちの顕著な誤謬についての簡潔な証明
2 天体運動の原因についての試論
3 「天体運動の原因についての試論」の解説
4 運動の諸法則に関する動力学試論
5 物体の力と相互作用に関する驚嘆すべき自然法則を発見し、かつその原因に遡るための力学提要
6 光学、反射光学、屈折光学の唯一の原理

■[4] 認識論[人間知性新論…上]  定価 本体8500円+税
目次
序文
第1部「生得観念について」
 1章 人間の精神の内に生得的な原理があるかどうか
 2章 生得的である実践の原理はないということ
 3章 思弁に関わる生得的原理と実践に属する生得的原理、この両者についてのさらなる考察
第2部「観念について」
 1章 観念一般について論じ、人間の魂は常に思考しているかどうかを折にふれて検討する
 2章 単純観念について
 3章 ただひとつの感官から私たちにもたらされる観念について
 4章 固体性について
 5章 さまざまな感覚からもたらされる単純観念について
 6章 反省に由来する単純観念について
 7章 感覚と反省に由来する観念について
 8章 単純観念に関するさらなる考察
 9章 表象について
 10章 保持について
 11章 識別について、あるいは諸観念を区別する能力について
 12章 複合観念について
 13章 単純様態について、まず空間の単純様態について
 14章 持続およびその単純様態について
 15章 持続と拡がりを合わせた考察について
 16章 数について
 17章 無限について
 18章 他のいくつかの単純様態について
 19章 思考に関する様態について
 20章 快苦の様態について
 21章 力能について、そして自由について
 22章 混合様態について
 23章 私たちがもつ実体の複合観念について
 24章 実体の集合的観念について
 25章 関係について
 26章 原因、結果、他のいくつかの関係について
 27章 同一性あるいは差異性とは何であるか
 28章 他の諸関係、とくに道徳的関係について
 29章 明晰な観念と曖昧な観念、判明な観念と錯然とした観念について
 30章 実在的観念と空想的観念について
 31章 完全な観念と不完全な観念について
 32章 真なる観念と偽なる観念について
 33章 観念の連合について

■[5] 認識論[人間知性新論…下]  定価 本体9500円+税
目次
序文
第3部「言葉について」
 1章 言葉あるいは言語一般について
 2章 言葉の意味について
 3章 一般的名辞について
 4章 単純観念の名称について
 5章 混合様態と関係の名について
 6章 実体の名について
 7章 不変化語について
 8章 抽象的名辞と具体的名辞について
 9章 言葉の不完全性について
 10章 言葉の誤用について
 11章 前述の不完全性と誤用に構じうる矯正策について
第4部「認識について」
 1章 認識一般について
 2章 私たちの認識の程度について
 3章 人間認識の範囲について
 4章 私たちの認識の実在性について
 5章 真理一般について
 6章 普遍的命題、その真理と確実性について
 7章 公準あるいは公理と名づけられる命題について
 8章 取るに足らない命題について
 9章 私たちの現実存在に関して私たちのもつ認識について
 10章 神の存在に関して私たちのもつ認識について
 11章 他の事物の存在に関して私たちのもつ認識について
 12章 「私たちの認識」を増大させる手段について
 13章 私たちの認識に関する他の考察
 14章 判断について
 15章 蓋然性について
 16章 同意の程度について
 17章 理性について
 18章 信仰と理性ならびにそれらの別個の限界について
 19章 狂信について
 20章 誤謬について
 21章 諸学の区分について
 
■ [6] 宗教哲学[弁神論…上]  定価 本体8253円+税
目次
序文
緒論 信仰と理性の一致について
本論 神の正義、人間の自由、悪の起源について
   第1部
   第2部

■[7] 宗教哲学[弁神論…下]  定価 本体8200円+税
目次
本論 神の正義、人間の自由、悪の起源について
   第3部
第一付録 三段論法形式での論争要約
第二付録 ホッブズ論─ホッブズ氏が英語で出版した著作『自由、必然性、偶然』についての考察
第三付録 キング『悪の起源』考─英語で最近出版された『悪の起源』という著作についての考察
神の大義─神の正義をそれ以外の神の完全性ならびにその全作用と両立させることにより弁ぜられたるところの(別冊ラテン語文)

■[8] 前期哲学  定価 本体9000円+税
目次
対話─事物と言葉の結合、ならびに真理の実在性についての観念とは何か
認識、真理、観念についての省察
自然の法則の説明原理─神の知恵の考察によって自然の法則を説明するために有用な普遍的原理についてのライプニッツ氏の書簡。マルブランシュ師の返答への回答として
二四の命題
実在的現象を想像的現象から区別する仕方について
実体の本性と実体相互の交渉ならびに心身の結合についての新たな説事物の根本的起源について
感覚と物質とから独立なものについて─プロイセン王妃ゾフィー・シャルロッテへの手紙
唯一の普遍的精神の説についての考察
形而上学叙説
アルノーとの往復書簡

■[9] 後期哲学  定価 本体9500円+税
目次
生命の原理と形成的自然についての考察
動物の魂
アリストとテオドールとの最初の対話に続く、フィラレートとアリストとの対話
デ・フォルダー宛書簡(抄)
デ・ボス宛書簡(抄)
モナドロジー(哲学の原理)
理性に基づく自然と恩寵の原理
ライプニッツとクラークとの往復書簡

■[10] 中国学・地質学・普遍学  定価 本体8500円+税
目次
中国学
0と1の数字だけを使用する二進法算術の解説、ならびにこの算術の効用と中国古代から伝わる伏義の図の解読に対するこの算術の貢献について
中国自然神学論─中国哲学についてド・レモン氏に宛てた書簡
最新中国情報

地質学
プロトガイア

普遍学
百科全書あるいは普遍学のための予備知識
普遍学の基礎と範例
諸学問を進展させるための格率
確実性の方法と発見術に関する序論─論争を終結させ、わずかの間に大なる進歩をもたらすための
普遍的記号法─その起源と価値
普遍的記号法─その論理的一般原理

『ライプニッツ著作集』第II期全3巻

■第1巻『哲学書簡』知の綺羅星たちとの交歓
【第1部】学者の共和国[レスプブリカ・リテラリア]
1 ヤコプ・トマジウスとの往復書簡  山内志朗+増山浩人=訳・解説
2 ホッブズ宛書簡[全]  伊豆藏好美=訳・解説
3 スピノザとの往復書簡とスピノザ注解  上野 修+町田 一+朝倉友海=訳・解説
4 初期アルノー宛書簡[全]  根無一信=訳・解説
5 マルブランシュとの往復書簡[全] 清水高志+梅野宏樹=訳・解説
6 ベールとの往復書簡[全]  谷川多佳子+池田真治+谷川雅子=訳・解説
第1部 解説  酒井 潔
【第2部】サロン文化圏  大西光弘+橋本由美子+山田弘明=訳・コラム
1 ハノーファー選帝侯妃ゾフィーとの交流
2 ゾフィー・シャルロッテ宛書簡
3 マサム夫人との往復書簡
第2部 解説  佐々木能章

第1巻 解説  酒井 潔「ライプニッツ哲学書簡の醍醐味」

■第2巻『法学・神学・歴史学』共通善を求めて
【第1部】法学
1 法学を学習し教授する新方法  酒井 潔+長綱啓典+町田 一=訳・コラム・解説
2 自然法の諸要素  川添美央子=訳・解説
3 王子の教育についての書簡  津崎良典=訳・解説
4 普遍学への序言。ユートピア的な島について  長綱啓典=訳・解説
5 善意に満ちた聡明な人々に宛てた覚書  津崎良典=訳・解説
6 正義の共通概念についての省察  佐々木能章=訳・解説
7 サン・ピエール師の恒久平和計画にかんする所見  長綱啓典=訳・解説
【第2部】神学
1 哲学者の告白  清水洋貴+長綱啓典=訳・解説
2 宗教の平和について  町田 一=訳・解説
3 ボシュエとの往復書簡  福島清紀=訳・コラム・解説
4 ウィーン講演──聖なる哲学の創始者としてのギリシア人について  枝村祥平=訳・解説
【第3部】歴史学
1 ヨハン・アンドレアス・ボーゼ宛書簡  枝村祥平=訳・解説
2 新アプローチ──諸学問の完成と人間の幸福のための歴史学  今野諒子=訳・解説
3 『国際法史料集成』序文  酒井潔=訳・解説
4 歴史学の対象、歴史、方法について  枝村祥平=訳・解説

【総解説】ライプニッツの法学、神学、歴史学  酒井 潔

■第3巻『技術・医学・社会システム』豊饒な社会の実現にむけて
【第1部】技術
1 奇想百科 新趣向博覧会開催案  佐々木能章=訳・解説
2 時計論  稲岡大志=訳・解説
3 ハルツ鉱山開発  大西光弘=訳・解説
4 計算機の発明  稲岡大志=訳・解説
5 パパンとの往復書簡  池田真治=訳・解説
6 ゲーム覚書  稲岡大志=訳・解説
【第2部】医学
1 医事に関する諸指示  長綱啓典=訳・解説
2 保険官庁設立の提言  長綱啓典=訳・解説
3 ペスト対策の提言  長綱啓典=訳・解説
4 シュタール医学への反論  松田 毅=訳・解説
【第3部】社会システム
1 諸々の技芸と学の興隆のための協会をドイツに設立する提案の概要  酒井 潔=訳・解説
2 協会と経済  中山純一=訳・解説
3 省察の使用について 津崎良典=訳・解説
4 知性と言語をさらに鍛錬するようドイツ人に勧告する文書  高田博行=訳・解説
5 公営保険  佐々木能章=訳・解説
6 終身年金論  佐々木能章=訳・解説
7 人の寿命と人口に関する新推論  林 知宏=訳・解説
8 図書館改革案  山根雄一郎=訳・解説
9 図書館計画  上野ふき=訳・解説
10 ドイツ愛好会設立案  藤井良彦=訳・解説
11 諸学と諸技芸の協会を設立する構想  酒井 潔=訳・解説

【総解説】《実践を伴う理論》の真骨頂  佐々木能章